カーリーバーチ(縮み杢の白樺)は、その美しく独特な木目模様から、ナイフハンドルの素材として非常に人気があります。ロセリでは、最高品質のカーリーバーチのみを使用し、品質と美しさの両面で最高水準を満たすハンドルを製作しています。その結果、ハンドルには強い存在感を放つ美しいマーブル模様が現れ、さらに小さなひびや木の導管、穴など、天然素材ならではの特徴も見られます。この記事では、これらの特徴がどのようにして生まれるのか、それがナイフの機能性にどのような影響を与えるのか、そしてハンドルを長く美しく保つためのお手入れ方法についてご紹介します。

カーリーバーチ ― ナイフハンドルに使われる特別な木材
カーリーバーチに穴や導管ができるのはなぜですか?
カーリーバーチ(Betula pendula var. carelica)は、シラカバの突然変異種であり、成長の過程で多数のしわやこぶを形成し、不規則で密度の高いねじれた木目を持っています。この独特な成長パターンが、木材内部に小さな導管や穴を生じさせる原因となります。主な要因は次のとおりです。
成長の異常:
カーリーバーチは成長が遅く不均一であるため、細胞形成が不完全になったり、細胞の配列が乱れたりすることがあります。その結果、微細な導管が生じます。
気泡や空隙の形成:
樹木が成長する過程で細胞構造に不均一さが生じると、細胞間に小さな気泡や空隙ができることがあります。これが木材表面では小さな穴や割れとして現れます。
木材密度のばらつき:
カーリーバーチは非常に密でねじれた構造を持つため、通常のシラカバとは異なる成長をします。その結果、密度の変化によって微細な導管や割れが発生することがあります。
これらはすべて天然素材ならではの特徴であり、カーリーバーチはその装飾的な木目の美しさから高く評価されています。こうした導管や小さな穴があっても、ナイフハンドル、家具、楽器製作などにおける実用性に影響を与えることはほとんどありません。
カーリーバーチ製ナイフハンドルのお手入れ方法
カーリーバーチハンドルの美しさと耐久性を保つために、以下のケアをおすすめします。
定期的なオイルケア:
木の水分バランスを保つため、少量の亜麻仁油または蜜蝋を塗布してください。
過酷な環境を避ける:
木材は温度や湿度の変化に敏感に反応します。ナイフを長時間水に浸したり、極端な温度環境にさらしたりしないようにしましょう。