ロセリの信頼できるアンバサダー、エンギンをご紹介します。アウトドア愛好家や冒険家の世界で広く知られるその名は、自然を愛する人々の間で深く響いています。プロのブッシュクラフターとして、そしてアウトドアコミュニティの中心的存在として、エンギンは豊富な経験と知識、そして自然への情熱を持ち合わせています。今回は、紅葉の季節に“プロのようにキャンプを楽しむ”ための秘訣を、彼の視点からお届けします。

エンギンが教える冬キャンプのサバイバル術
睡眠と服装について
秋の夜は、日中のアクティブな活動で体が温まっているため、寝るときには心地よい暖かさを感じることも少なくありません。しかし、残念ながら目覚める頃には気温がぐっと下がっているものです。そこで、服装と寝具の準備に関するいくつかのポイントをご紹介します。
乾いたメリノウールのアンダーウェアと替えの靴下を寝袋の中に入れておくと、驚くほど効果的です。寝袋の中で服を着たまま眠るのもおすすめです。もし服を着て寝たくない場合は、次の方法を試してみてください。朝目覚めたら、日中に着る予定の服を寝袋の中に入れ、数分間そのままにしておきます。寝袋の中にこもった熱を服が吸収してくれるので、着るときに心地よく温まっています。
また、秋のキャンプでは寝袋の中に息を吹き込まないようにしましょう。湿気がこもり、寝袋の性能を損なう原因になります。口や頭は寝袋の外に出して眠るのが理想です。もし頭が冷える場合は、バラクラバ(目出し帽)を着用すると、体温を保ちやすくなります。頭と体の両方を暖かく保つことができます。
そして最後にもうひとつ。寝袋に入る前には必ずトイレを済ませておきましょう。たとえ「行かなくても大丈夫」と思っても、必ず行ってください。特に40代以上の方はなおさらです。真夜中の寒さの中、暖かい寝袋から這い出してトイレに行くことほど辛いことはありません。
ガスバーナーではなく焚き火で料理をすると、心が解き放たれ、秋のアウトドア体験が一層深く感じられます。小さな焚き火の温もりも、決して侮れません。天気予報を確認して最も乾いた日を選んだとしても、途中で雨が降る可能性は十分にあります。だからこそ、タープを用意し、さまざまな張り方を身につけておくことが大切です。タープは雨を防ぐだけでなく、雨の中で焚き火を楽しめるという特別な魅力もあります。方法は簡単で、焚き火の上にタープを張り、炎が届かない程度の高さを保つだけです。
私はフィンランド・ラップランドの雨季にこの方法を何度も試しましたが、どれも忘れられない素晴らしい体験でした。ときにはレインポンチョをタープ代わりに使ったこともあります。
ロセリのキャンプギア
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ビッグ・レウクナイフ
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ハイモ 4インチ・ブッシュクラフト(フルタング)
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スモール・シェフナイフ
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追加のヒント
秋冬シーズンのキャンプやハイキングをより安全に、そして快適に楽しむための追加アドバイスをご紹介します。
焚き火の安全対策:
焚き火は温かく心地よいものですが、地域の火気使用ルールを必ず守りましょう。秋は乾燥して火災の危険が高まるため、焚き火が制限される地域もあります。調理用に携帯用ストーブを予備として持っておくのがおすすめです。
水の管理:
秋になると水源が少なくなることもあります。水の補給計画を立て、自然の水を使用する際は浄水フィルターや浄水タブレットを必ず携帯しましょう。また、断熱ボトルを使えば、冷えた環境でも水が冷たくなりすぎるのを防げます。
野生動物への注意:
秋は多くの野生動物にとって繁殖期や移動の季節です。特にクマに注意し、食料は正しく保管し、ベアキャニスターやベアバッグを活用しましょう。熊鈴を使用して自分の存在を知らせることで、不意の遭遇を防ぐことができます。
ドライバッグの活用:
雨や湿気から荷物を守るために、防水仕様のドライバッグを使いましょう。特に電子機器、替えの衣類、寝袋はしっかり保護することが大切です。
自然を残さない(Leave No Trace):
秋は自然が冬に備える繊細な時期です。舗装されたトレイルを歩き、植物を踏み荒らさないように注意しましょう。ゴミは必ず持ち帰り、自然をそのままの姿で残してください。
緊急時の通信手段:
フル充電した携帯電話、もしくは衛星通信デバイスを持ち歩きましょう。万が一に備えて、確実に連絡を取れる手段を確保しておくことが重要です。特に単独で行動する場合は、目的地と帰宅予定時間を必ず誰かに伝えておくこと。
このひと手間が命を救うことにもつながります。
これらのポイントを意識することで、秋のキャンプやハイキングをより安全で思い出深い体験にすることができます。
色鮮やかな紅葉と澄んだ空気を存分に楽しんでください。
― エンギン